S極~Side:並木~

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バレンタインデー前日の2月13日。 俺は出勤すると、すぐに木下に声を掛けた。 「おはよ、木下。」 「おはよ、並木。」 「明日の夜、あいてる?」 「それ俺も聞こうとした!」 木下も同じことを考えていたようだ。 それだけでにやけてしまう。 「夜、ご飯行かない?」 「うーん...出来れば並木の家で食べたいな。いいか?」 「それは構わないけど。うちでいいのか?」 「うん!並木の家がいい。」 ともかく、バレンタインデー当日の木下の予定は確保した。 俺ん家なら、2人でゆっくり映画を観て、届いたばかりのダブルベッドで一緒に寝れるな。 俺は妄想を膨らませていた。
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