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ところが、しばらくして彼に他の女の影があることに気がついた。日曜日は夜まで一緒にいてくれないのだ。もしかして二股かも?
そう怪しんでいた頃に彼はその女と別れたらしく、日曜もデートできるようになった。
私は選ばれたんだと優越感に浸った。選ばれなかった相手は、どんな女だったんだろう?
彼の部屋に行くと、片付けきれてない女物があちこち残されていた。亮くんを追求すると、前の彼女のものだとわかった。
総務部の南野咲桜。同期ということは二十九歳だ。
(二十九歳なんて、売れ残りで消費期限切れのケーキじゃない。結婚を迫って振られたなんて可哀想に(笑)。でももしかして亮くんに未練タラタラでストーカーになったりするかも。きちんと釘刺しておかなきゃね。亮くんにはもう若い彼女がいるんだって)
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