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青みがかった白銀色の髪。同じ色の少し丸みを帯びた猫耳と、しなやかな動きを見せるふわふわの尻尾を生やした少年はひとつ、息を吐く。
「なあ、約束しようか」
少年のタンザナイトの双眸は力強い意志を湛え、凛としていた。
彼の背後から吹く風は、正面に立つもう一人の少年の元へとざあっと音を立てて吹き抜けて行く。
周囲に咲き乱れる黄色い花達は花びらを数枚風に攫われるが、それでも変わらず美しく咲き続けていた。
────タンザナイトの対角に蜂蜜色の甘い瞳が見開かれる。
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