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 地元の狭いコミュニティが何よりも嫌いだった。 誰かに彼女ができた、あそこの家は離婚寸前だとかどうでもいいし、それにそうゆう内容がすぐに回るような小さいこの街が嫌いだった。 地元を離れたくて大学受験をそれなりに頑張って何とか都内の有名大学に合格。 と言ってもここらか1時間半くらい電車に揺られれば都心に出られる距離だがそれでもよかった。 それ故、「実家から通えばいいじゃない」と母親から引き止められたが親を説得させるためにはまずはそれなりに名の知れた大学に行かなくてはと高校生ながら考え大学受験を頑張った結果、何とか説得し見事、春から一人暮らしだ。 実家の空気感も地元のよく分からないノリからも離れることができて清々した。
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