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「付き合ってくれ!」その声をかけたのは憧れの人だった。リーダー的存在で休み時間は男子達を連れて外で遊んでいるような人。時折冗談を言って周りを笑わせ明るくするような人。だから一言で「喜んで」といった
その日は一緒に帰った。共に二人で、一緒に私は笑って。
帰ってから少しして不意に出かけたくなってしまって出かけた。
近所の公園の方へと。そこには彼と仲間グループの男子数名がいた。
つい耳を澄ませて話を聞いてしまった。
「聞けよ!好きでもねぇブスに告発したらなんて言ったと思う?喜んでたぜいつ別れを告げよーか迷うよな!」
その声は他でもない憧れの彼。何度も耳を疑って信じたくなかったが、
「ヘイジそりゃ傑作だぜ!別れを告げたとき全体でからかってたって言ったときの顔が楽しみだぜ!」と彼の名を言う男グループの一人の声で確定した。
だから勢いで彼の目の前まで行って、私は気づいたら彼を思い切りビンタしていた。
「私を騙したなんて許せない!」
ビンタの勢いで彼の頬は真っ赤に染まり腫れていた。
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