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「あんな熱烈アプローチを毎朝聞かされているうちに、私も人見さんに特別な感情を持ってしまったんですわ」
ポッと頬を赤らめる佐鳥さんと反比例するように、人見は今や生きる屍と化している。ここは俺がなんとかするっきゃない。
「あの、人見の人見知りは筋金入りで、肉声で話をするのがもうすでに無理ゲーみたいなんですよ」
「あら。それじゃ人見さんも私の感情を聞き取っていただけます?」
「それって、誰にでもできることなんですか?」
「1%の才能と99%の努力で出来るようになりますわ」
「なんかどっかで聞いたことのある割合ですね!?」
「さぁ、人見さん! 私の声を聞きたいと強く強く念じてくださいませ!」
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