16人が本棚に入れています
本棚に追加
海 猫
♪ 霧笛 霧雨 独り泣き
港酒場の三十女
『惚れた』ひとつに絆されて
心許して 飽きられて
朝は明けゆく 海猫よ
♪ 吐息 ほろ酔い 腕枕
無情煙草に 気も付かないで
夢の続きを せがみ待つ
女ですもの 貴方しか
見えなくなるの 海猫よ
♪ 街角 恋歌 寒い夜
哀れ海猫 置き去りに
我が身抱いたら なお寒い
惨めな影が 壁映る
声も霞んだ 海猫よ
最初のコメントを投稿しよう!