春 3月 卒業の日~          そして四回目の春が来る

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春 3月 卒業の日~          そして四回目の春が来る

〔彼の歌〕 青空に   桜(はな)咲く春の   卒業(はれ)の日に    花婿となり     園を旅立つ こんなにも  たくさんの人に   愛されて    僕は本当に     本当に幸せ 幼き日  夢みた旅は   今日終える    でも、愛しい君と     別れはしない これからも  吾(あ)の傍(そば)にいて   見て欲しい    新たな旅で     輝いてみせる 〔彼女たちの歌〕 別れの日  汝(な)の卒業姿(はれすがた)   胸に刻む    もう今日限り     “彼”でなくなる 「これからも   もっとドキドキ    させるから     ずっと君は僕の      お姫様でいて」 お別れは  笑顔で見送る   涙こらえ    そう決めてたのに     嬉しい涙 これからも  ずっと好きなままで   いいですか?    私の“王子様”で     いてくれるのですか? 〔私の歌〕 これほどに  焦がれる人と   出会うとは    知るはずもない      四歳(とせ)前の春 秋の頃  吾は束の間の   恋してた    その人は君の     親しき同期(とも)で あんなにも  束の間終わり   冷めるとは    己が心に     己が驚く 秋の日に  ふと見たドラマ   君がいて    知り人なのに     恋に墜ちてた 北国は  まだ雪の中   冬2月    3月24日     東京は春      
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