番外編10:ヨハンの手紙(ランペ→ヨハン)

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番外編10:ヨハンの手紙(ランペ→ヨハン)

4f647b7f-58f1-4db3-ac22-e9f06338c55b 注意!カルドは登場しません! 恋文の日らしいので… ------ 君との手紙のやりとりを始めて、どのくらいが経つだろう。 こうして文字のやりとりをするようになって、私は言葉というモノが血の通った生き物である事を知った。 君と出会うまで、私にとって言葉とは、研究の成果を綴る道具でしかなかった。 けれど、そうではなかった 君に言葉を綴ると、この文字には私の血潮がほとばしる。言葉というモノは、決して無機質ではなく温かさがあるものだと、貴方の手紙からも感じる。 よろしければ、どうかこれからも永遠に私の話し相手になってくれないだろうか。 愛しい人よ ------ カルド宅前 ランペ(…こ、この手紙はっ)真っ赤 ランペ(なんていやらしい文章を書いてしまったんだ!特にこの『血潮がほとばしる』はあんまりだ!よくもこんな卑猥な文章を手紙に綴ったモノだ!しかも『永遠』も『愛しい人よ』も……これではまるでプロポーズじゃないか!相手は、あのカルドの妻だぞ!やっぱり深夜に書いた手紙はダメだ!)グシャ ランペ(こんなモノ送れるワケがない……今日は手紙はナシだ)トボ ランペは手紙を入れずに帰ったよ! ------ --- 研究室 ランペ「……はぁ」 同僚「ランペのヤツ、今日は元気がないな?」コソ 同僚「今日はカルドが学術発表会で居ないから、元気かと思ったのにな」コソ ガラッ ヨハン「…」おず 同僚「あ、ヨハンさん!」 ランペ「っ!」バッ! ヨハン「…」ペコ 同僚「どうしたんです?今日はカルドは居ませんよ?」 ヨハン(コクコク)ペコ ランペ(…ヨハン?)ジッ ヨハンはランペの前に来たよ! ランペ「あ、え?ヨハン…?」 ヨハンは手に持っていた紙をランペに手渡したよ! ヨハン「にこにこ」 ランペ「こ、これは……」 ヨハン「にこにこ」ペコ ヨハンはランペに小さく微笑むと研究室から出て行ったよ! 同僚「なんだったんだ?ヨハンさん」 同僚「ランペ、お前何を貰ったんだ?」チラ ランペ「みっ、見るな!俺はお手洗いに行く!」ダッ 同僚「なんだぁ、アイツ」 ------- ランペさん この手紙を貴方が読んでいるという事は、貴方は元気だったのでしょう。安心しました。 今朝、手紙が入っておらず、何かあったのではないかととても心配していたのです。 ランペさんは独り暮らしだと聞いています。もし、何かあったらいつでも頼ってください。 体調が悪かったり、心細かったり。そういう時の一人は辛い事を、俺は知っているので。 どうか体にだけは気を付けて。 追伸 どうやら、俺は貴方からの手紙をとても楽しみにしているようです。いつも俺と楽しくお話をしてくれてありがとうございます。 --------- ランペ「……」 ランペはお手洗いでジッと手紙を見つめているよ。 ランペ「ははっ、言葉とは……本当に素晴らしいな」にこ ランペは「最高の手紙」を手に入れた! こういう報われないキャラに良い想いをさせるR18を書きたみがある。 近いうちにムッツリ童〇ランペ攻めを書きたい(真顔)
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