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私が呆気に取られていると、ジェシカさまが困ったように頬に手を当てて言った。
「子供の頃から天才だと持ち上げられて、勉強もほぼ家庭教師で学校には籍を置いていただけだったの。
だから人付き合いが苦手で。
打ち合わせも私が病気になるまで私が一緒に行っていたのだけど、一人で大丈夫なのかしら。」
母親らしい心配が微笑ましい。
「ショーンさんはおいくつなんですか?」
「18よ。」
「大丈夫だと思いますよ。今からでもまだたくさんのことを勉強されると思います。
お仕事のことも、周りを見て吸収されていくことと思います。」
そう言うと、ジェシカさまは「そうだといいわ。」と微笑まれた。
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