#5 秘密

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「ふ、普通はみんな、どれくらいなんですか……?」 「18歳から20歳くらいが多いかな。でも初めてが高校生って人もいるよ」  中学の義務検査でダイナミクスだと判明したあと、すぐに定期検診が始まった。そこではパートナーを見つけ定期的にプレイをすることを推奨されたため、他のSubもみんな同じようなものだと思っていた。早くても高校生なのかと知らされると、自分が早熟だと指摘されたようで恥ずかしいような、後ろめたい気持ちになる。 「経験人数はどれくらい?」 「ひ、ひとり、です」  動揺したまま答えると、俺の返答に先生は驚いた顔をした。 「ひとり……?その人としかプレイしたことないの?」 「は、はい」 「他の人としてみたいと思ったことは?」 「そっ、そんなこと、考えたことありません!」  思わず喉から引き攣った声が出た。そんな俺を宥めるように先生の手が俺の肩を撫でつける。 「落ち着いて。でも、そんなに長い間特定の相手とだけプレイしていたらプレイの効果は落ちてくるだろう?サブスペースには入れてるの?」 「……最近は……あまり……」 「抑制剤もかなり強いものを飲んでいるよね。副作用だけでも相当つらいはずだ。吐き気に食欲不振、不眠……それから勃起障害」  最近気にしていたことをぴたりと言い当てられて羞恥に頬が熱くなる。もじ、と膝を擦り合わせると目敏い先生の視線が下腹に落ちた。 「最近はどう?ちゃんと勃起してる?」 「ぼっ……」 「恥ずかしいのはわかるよ。でもさっきも言っただろう?ここでは自分の体や心の状態を正直に言葉にすることが大事なんだ」 「っ……、っ……」 「答えなさい。ペニスはちゃんと勃起してる?」
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