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俺を四つん這いにしたまま先生が後ろから覆い被さってきて悲鳴を上げる。まるで犬が交尾をする時のように上から押さえつけられて身動きが取れない。ぴったりとくっついた背中から体温が伝わってきて恐怖に震える。
「苦しいのは最初だけだよ。すぐに気持ち良くなって、プレイが大好きになるからね」
「やだっ、やだ!!さわらな、でっ」
「痛くしないから」
「やだあぁ……ッ」
嫌なのに、本当に逃げ出したいのに、後ろから押さえつけるように抱え込まれていると、まるで守られているような安心感と被虐の快感が入り混じってどんどん体から力が抜けていく。
「この体勢はSubを落ち着かせる効果があるんだ。気持ちいいだろう?」
「う……、っんん〜〜ッ……」
頭をシーツに擦り付け、首を横に振って否定する。けれど体は先生の言う通り服従したがっていて、弱々しい抵抗すらできなくなっていく。体格差で押さえ込まれてしまって逃げ出すことも叶わない。頸から首筋にかけて生温い吐息と体温が触れる。
「すごいフェロモンだ……。遥人くんは初体験がそうだったから、レイプされるのが気持ちいいって体が覚えちゃったんだね。今もこんなにフェロモン出して……レイプ待ちの体になってる」
先生の鼻が首筋に擦り付けられる。スン、と空気を吸う音に顔が熱くなった。
「な、なんで……っ」
抑制剤は今朝も飲んだ。効き目も副作用も強い薬だ。フェロモンが出ているはずがない。
「さっき吸っていたガスには抑制剤の効き目を弱める効果があるんだよ。ああ、ほら、Domを誘う悪い子の匂いだ」
「か、かがないでくださ……っ」
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