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「や、やくそく、したから……」
「約束?」
「……しゅうじさんだけにする、って……ほかのひとのいうこときかないって……」
「そんなおかしな約束を守ってるの?」
小さく頷くと、頭上から長いため息が落ちてきた。
「そんな約束より遥人くんの体の方がよっぽど大事だ。このままの状態が続けば、君は最悪死ぬかもしれないんだよ?」
「でも……」
「たまにいるんだよ。独占欲が強くて、自分のSubが他のDomに従うのを嫌がる自己中心的なDomが」
「しゅーじさんはそんなんじゃ……。しゅーじさんはいつも、おれのことかんがえてくれて……」
「シュウジさんが本当に遥人くんのことを大切に考えているんだったら遥人くんの体が危険な状態になるとわかっていてそんな約束しないはずだろ。普通、大切な人には幸せになってほしいと思うものだ」
「ふ、ふつう……?」
「そうだよ。 Subはたくさんの人に可愛がられて、愛される存在なんだ。大丈夫、怖くないよ。すぐに終わるし、受け入れたら薬ももっと弱いものに変えられる。食事も摂れるようになって、今夜はぐっすり眠れるよ」
「で、でも、しゅーじさんが……」
「君はもっと愛されて大切にされるべきだ。このままじゃ誰にも愛されないよ。ずっとシュウジさんのオナホのままでいいの?」
都合よく使われる性欲処理の道具。その言葉に胸が締め付けられる。
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