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「がんばってね、お金も貯めたの。
だからしあわせを売ってください」
シルファールは困り果ててしまった。
「(しあわせは売り物じゃないんだ、って教えてあげた方がいいのかな。
…でも何でぴっぴは僕の所に来いなんて言ったのかなぁ)」
ウーンと唸っていると店内にカウベルが響き、ドアが開いた。
「こんにちは。シュークリームください」
「いらっしゃいませ。シュークリームですね!」
「このお店のお菓子、とても美味しいですよね」
「ありがとうごさいます」
ニコニコ…。
「…あ!」
シルファールは呟いた。
「そっか、ぴっぴ…分かったよ。君が教えたかったこと」
お客さんとメリッサを見ながら、シルファールは微笑んだ。
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