忖度麻雀(200字小説)

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忖度麻雀(200字小説)

私は3度の飯よりも、麻雀が好きだ。 「好きこそ物の上手なれ」と云言葉があるが私の実力は巷では、 プロをも凌ぐ実力と、言われている。 だが、そんな私でも会社の得意先の 相手となると、忖度を余儀なくされる。 そう故意的に、まけなければならない。 規定の満貫でも、私が取引先からで振り込みがあった時は 相手に忖度しなければならない。 「満貫ですが、ここはおまけして、4000点だけ頂きます」 と、気遣いも大切な仕事の一環だ。 c0af9c7b-c6cf-4e17-95ab-d760cdd92db8
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