上条くんは一人がいい 2

7/7
前へ
/7ページ
次へ
〈翌日〉 学校に行くと、中2は体育館に行けと言われた。俺は上靴に履き替え体育館に向かう。その途中で流牙たちに絡まれている聖奈がいた。 聖奈が困ってそうだったので俺は助け船を出す。 「邪魔。」 「はぁ?蓮夜の分際で何言ってんの?」 「聖奈も困ってる。」 「そんなことねぇーよ。」 「聖奈、行くぞ」 俺の言葉に反応して慌てながらついてくる聖奈。それを見て荒れている流牙たち。 「ありがと。助かった。」 聖奈が俺にお礼を言ってくる。 「別に大したことねぇーよ。彼氏いんだろ?じゃあ、あんまり男と話さねぇ方が良いぜ。」 体育館に着くと先生に、座るように促された。俺と聖奈は言われた場所に座る。 「全員揃ったな。じゃあ、話なんだが、、、この学年はどの学年よりも人数が多く、校長の方針により、2クラスになる。」 先生の話で生徒側は、騒ぎ出す。 「呼ばれた人からこれから言う教室に行くように!」 皆がどんどん呼ばれていく。 俺は静かに聖奈の方を見た。 「そんなに不安?」 「え?なんで?」 「不安そうな顔してたし、彼氏、同じ学年なんだろ?」 「そうだけど、、、なんで知ってたの?」 「雰囲気的にそかなって。」 「う、、、じゃあ、流牙たちにも気づかれてるかな、、、」 「多分それはないと思う。」 しばらくして、聖奈や俺、静空が呼ばれた。しかし、聖奈は、俺や静空と別のクラスだった。 「じゃあ、、、また帰る時に、ね。」 「おう!下駄箱で待ってる。」 「OK!」 「でもさ、彼氏と一緒に帰らなくていいの?」 「うーん、、、まだ、誰も知らないからさ、彼のことも考えるとバレるまではむりかな、、、」 「で?彼とは同じクラスなの?」 「うん!」 と言って、嬉しそうに笑った。 「良かったな。」
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加