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聖奈は、静空と幼馴染みで、よく気にかけていたこと、今は保健室登校になっていることを教えてくれた。
「蓮夜は、なんでそんなに周りを信じんの?もっと肩の力抜いて頼ればいいのに!」
「俺は、昔仲良かった友達にはめられたんだ、、、めっちゃ仲良くって、いっつも一緒に遊んでたんだけど、そいつん家借金あったらしくて、おれんちにそいつ呼んだときに家にあった500万ぐらいする時計とか、900万の指輪とか盗まれて、俺のものだったから、言ってくれたら借金肩代わりしたのにってあいつに言ったら、お前みたいな金持ちには何も分かんねぇだろって言われてそっからみんなに無視されるようになって、聞いた話では、あいつは金目的で俺に近づいたらしくて、そういうやつが多いならもう誰も信じらんねぇなって思ったから。」
「そーいうことかぁ。」
聖奈は、それでも俺と会話をつなげようとしていた。
「聖奈は、なんでそんなに俺に話しかけるの?」
聖名はびっくりしたように答えた。
「静空がね、蓮夜に他の女が近づかないように見張っときたいけど、教室には行けないから聖名が、見張っといてねって言ってたからさ、静空が自分から男の事気に掛けるって珍しいし?いいかなって」
「流石静空だな。」
「だよね!よく人を信じるしさ、自分のせいにしがちだし、そのせいで教室来れなくなったのに、、、」
「どういうこと?」
「聞いてないの?」
「うん。あいつ、俺と電話してるときにそんな素振り見せたことないし、さっき初めて聞いたけど?」
静空は昔から無理しがちだった。それで周りに迷惑かけて、いっつもお父さんたちが頭を下げてまわるっていうのが多かった。
「ウチの学校って小中高一貫じゃん?でけっこーみんな仲いいし、各学年1クラスずつしかないから、一回関係悪くなったら結構きついんだけど、静空はね、小5の時に学級委員してて、クラス全員分の給食費持って行ってた時に、男子に言われて断れなくて、渡しちゃったんだって、そしたらその男子たちが先生に持っていったんだけど、その時に、静空がめんどくさいから持っていけって言ったってことにされて、女子は皆静空はそんなことしないって言ったんだけど、先生も男子のほう信じたから、それが原因かは分かんないけどそれから少しした頃に静空が教室来れなくなったんだ。」
「その男子誰?」
静空が大企業のご令嬢だということは皆知っていることだろう。
それを知ってもそんな事できるやつはなかなかすごいやつだ。
「ここじゃ言えない。今日一緒帰れる?その時に言うから。」
「わかった。」
聖奈の反応からして、聞こえる距離にいるのだろう。
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