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「蓮夜!帰ろっか、、、」
いつの間にか学校は終わっていたようだった。
「あぁ、帰るか。」
俺らが教室を出ようとした時、
「あれぇ?聖奈はもう帰るの?もう上条味方につけるとか、流石じゃん?俺とか姫華でも無理だったのに。」
話しかけてきたのは流牙だった。
(さっきとはまるで別人のようだ。猫かぶってたんだ、、、しかもあの言い方、姫華って子とグルだったのか。)
「味方につけたとかそんなんじゃないし!あんたらと違ってウチは単純に、蓮夜と話したかっただけや!」
「はぁ?俺らが何かしようとしたとでも言いたいんか?」
「そんな事言ってないっ!ただ、、、私はもう静空みたいになる人を出したくないの!今度は、保健室登校じゃ済まないかもしれないんだよ?そうなった時に、責任取れるん?」
「お前は何が言いたいんだ?静空の件だって俺らはホントの事言っただけだ!」
「聖奈、もういいよ、俺は、あいつらみたいな最低なやつと話す気はない。」
話の流れでなんとなく分かった。
「でもっ!」
「良いんだよ。帰ろ?」
「おい、お前俺を敵にまわしたこと、覚えとけよ?」
「お前こそ俺を敵にまわしたこと覚えとけよ?」
圧倒的に俺のほうが権力もあるし金もある。あいつは後々後悔するだろう。
「ごめんね、蓮夜。分かったと思うんねんけど、静空を陥れたのって流牙なんよ。」
「聖奈が謝ることじゃないだろ?悪いのあいつらなんだし。」
「そっか、そうだよね、、、。ありがと!」
聖奈がニコッと笑った。聖奈の笑顔は本当にニコッて音がしそうなものだった。
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