ファイティング!~ラウンド2

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そんな二年間を経て、雄大はユースチームに入った。 トライアウトテストに見事合格したのだ。 俺は――……。 現実はやっぱり厳しい。 さっきの試合みたいにまるでドラマティックではない。 「クソッたれ……。やっぱバスケは面白くない」 まだ夢見た経験は果たせていない。 でも、確実に惜しいところまで来ている気がするのだ。 「『諦めたら試合終了ですよ』」 母さんはニンマリと悔しがる俺の隣で笑っている。 くそムカつく。 俺にバスケを体験させた悪魔め。 けれど、仕方がない。 だって、もしも次の章で拝めるのだとしたら? 熱く滾るような面白さと出会っているのだとしたら? クソッ……辞められるかよ。 「(夢は)ザ、ビックゥゥゥゥ!!!」 俺は歓声に紛れて、勝鬨の声を上げていた。 ――fin.
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