5「危険な瞳!」

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5「危険な瞳!」

女性が家に連れてきた隼人が見覚えのある、少年の顔!それは昼間母が働いていた、スーパーの駐車場で薔薇の花をむしり取って遊んでいた?無表情に冷めたあの顔だったのだ!顔にはうっすらと細い傷跡が浮かんでいる! 女性「本当に何度も迷惑掛けるような事しちゃってすみません!私…頭が真っ白になっちゃって…!親しい人ってジャスミンさん以外ぜんぜんいなくて…!」 涼華「もう、落ち着いて瑠璃子(るりこ)さん!その名前お店以外で呼ぶのやめて照れるから!お子さんの事はさっき息子と話しあってちゃんと面倒見るから!(*´▽`*)」 隼人、おいと、(# ゚Д゚)涼華に送る鋭い視線! 涼華はわざと気づいてないふり! 涼華「それより、もう、入院の日にちは決まったの?この子の為に早く身体が良くならないと!(*´ω`*)」 瑠璃子「入院ていうか、取りあえず検査入院で体調の様子を観ましょうって事になったんです!1週間は自宅で休んでそれでも回復しなかったら検査って…でもこの子、薫が部屋にいるとゆっくり休めなくて…知らないうちに苛立って、叩いてしまう事も出てきちゃって!(>_<)」 薫は、瑠璃子の話しなど気にもせず、無表情な顔で、視線は涼華の耳たぶにキラキラ光り揺れるイヤリングを仕切りと見つめていた。 涼華「きっと、いろんなストレスが重なって心に限界がきてるのね!薫くんて言うの!?お母さんに似て、綺麗な目してるのね!うちの息子ひまで体力だけはもてあましてるから安心して預けて!(*´▽`*)」 すかさずそっぽを向いている隼人の肩を引っ張りあなたも挨拶しなさいと視線を送り隼人は身体のバランスを崩した! 涼華「瑠璃子さんね、バーではローズマリーってあだ名を付けられてるの!シングルママさんで1番若い二十代でお母さんになって頑張って働いてるのよ!ちなみにお母さんのニックネームはジャスミンで彼女と同じハーブの名前!(*´ω`*)」 隼人「ふーん!(どうでもいいし!厚化粧のババアがジャスミンて面かよ!ボソッ(-_-;))」 瑠璃子「やめて下さい!ぜんぜんそんな事ないです!私、親として未熟過ぎて…!旦那にも嫌わて…((+_+))」 涼華「旦那さんの見る目がなかっただけよ!向こうが言い出したんだったら、きちんと旦那さんから慰謝料に養育費ももらわなきゃ!綺麗過ぎるくらいなんだからもっと自信持ちなさい!(*^_^*)」 瑠璃子「私が薫をこんなふうに生んでしまったのが原因だから、主人には迷惑かけられなくて!でも、最近はその事も考えて主人の所に行こうとしたんですけど薫が首を降って会いたがらなくて…!( ノД`)」 隼人、心の声(いや、貰いにいけよ!こうやって赤の他人巻き込んて迷惑かけてるくらいなら!(-_-メ)) 涼華「薫くんも旦那さんからいろいろ嫌な事を言われてたのかもしれないわね!ちょっと複雑だけど、どっちにしても、生活の事を思うともっと慎重に考えた方がいいわね!取りあえずはあなたがまずしっかり体調をなおさなきゃ!(*^_^*)」 瑠璃子さんは目の下にクマもありだいぶやつれていたような様子で、詳しい状況までは聞けなかったが、だいぶ精神も追い詰めれている感じだった。 さすがにこんな姿で何度も頭を下げてくる瑠璃子に隼人も口では、何も文句は言えずにいた。 そんな無抵抗の隼人をいい事に涼華は、 涼華「薫くん、お母さんがね、最近お仕事続きでだいぶお疲れしちゃってるみたいなの!でね、早く元気になる為に少しの間体を休んで貰いたいから、しばらくお母さんには会えなくなっちゃうけど、代わりにここにいる大きなお兄ちゃんが薫くんの事しっかり面倒みてくれるって言ってるんだけど!いいかな?(*´ω`*)」 隼人「(は!勝手に、何言ってんだよ!ちょっとまてよ!(# ゚Д゚))」 隼人が言いかけた時、薫の手がためらうこともなく、隼人のズボンをギュッと掴んだとおもうと、ふいに両足に抱きついてきて言葉をうしなった! 薫「パ、パーパ!」 隼人「(なっ!Σ(゚Д゚)」 そして、んん〜!と小さくうなり、隼人を見上げる薫のまなざしは無感動でとてもわかりにくいと言うか死んでると言うか、読み取りにくかったが、何故か新しいおもちゃでも見つけたとでもいうようなしぐさに、隼人は無性に嫌な予感が走った! 5b2ce796-71f8-4bab-8ffc-1da1ae0912f4
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