2 ― WANKO SOBA 延々と永遠に

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「俺とチカくん、どっちがうまいかな」 「ねえ、本当にそのネタやめて」 「やだ?」 「いいわけないでしょ」 ふっと笑みをこぼした唇があたしを(ついば)み、ベッドのパイプが軋んだ。 見えないところなら(あと)つけてもいい? そう訊かれ、あたしは首を縦に振る。 綴は案外、子どもっぽいことをしたがる。 あたしの花を脇腹に宿した綴に、駄目なんて言えるわけがない。 身体に刻まれていく赤い印。 湿度たっぷりのシーツにさらに熱がこもって、濃くなっていく汗のにおいに胸を締めつけられる。 もっとちょうだい。 ねだる代わりに身を捩る。 「いち花」 ふいに呼ばれ、とろとろになった瞼を薄っすらひらいた。 「エアコン、つけたい?」 試すようにゆっくりと訊かれた。 「……ううん」 「いいの?」 「うん。いい、いらない」 汗のにおいに興奮するあたしも、綴と同じく変態だろう。 見つめ合った変態と変態の唇が、甘く重なり合う。 神様にいつオーダーメイドしたのかと思うくらい、唇も舌もぴったりと嵌まる。
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