2 ― WANKO SOBA 延々と永遠に

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「ねえ、待って……。もっかいするの? 綴、昨日から寝てないよね」 0.1パーセントだけ残っていた薄っぺらい理性で訊くと、不思議そうな顔をした綴は「もう一回しない理由ってある?」と訊き返した。 ない、と答えるよりも先に、唇がまた被さってくる。 あたしは目をつむって、全身で綴を感じる。 薄い上唇も、少し長いやわらかな桜色の舌も、目をつむっていてもきれいに描ける。 わんこそばみたい。 繰り返し、繰り返し、与えられる。 (ふた)をしなきゃ終わりがない。 だけど、あたしは蓋なんてとうに放り投げたから。 そんなものは、ちっともいらないから。 だから。 ずっとずっと、延々と。 きっとずっと、永遠に。
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