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唐突な告白
ここはとある小学校、放課後に1人の男子児童と女子児童が教室に残っており、男子児童が女子児童に対して声をかけていた。
「これで日直のする事は終わったから先生に日誌を持って行ってそのまま帰るよじゃあね」
「待って、宮原君。職員室に行く前にお話があるの」
「何かな、早く帰って佐藤達とゲームしたいんだけどさ」
「いきなりだけど、聞いてね、実は……」
次の瞬間に憂う表情の女子児童に男子児童は思わず胸が高鳴ったのだ。
無理もない、彼女の顔立ちの美しさは小学4年生ともなれば理解できてしまい、動揺も隠せないのである。
「えええ、ちょ、ちょっと待って!ごめん、僕まだ心の準備が……」
「実はね私、天使なの」
「そ、そうなんだ天使、ええ……!天使!」
女子児童は突如男子児童に天使と言い放つが、男子児童は一瞬キョトンとし、改めて尋ね返す。
「あの、真木さん、もしかして今天使って言った?」
「そうよ、言ったわ」
男子児童から真木さんと呼ばれた女子児童は真木沙織という名であり、宮原君と呼ばれた彼の名は宮原尊(たける)という名である。
尊の問いに沙織は表情をほとんど変えることなく、答え、尊は少し苦笑いをしながら発言をする。
「でもまさか、真木さんがそんな冗談を言うとは思わなかったよ。いつもなんか澄ましているしさ」
「冗談じゃないわ、その証拠を見せてあげるから」
そう言われて尊は一度、日誌を職員室まで持っていき、持っていき終えると再び教室へと戻ってくる。
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