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前菜を食べ終え、しばらくするとメインディッシュが運ばれてきた。
ハニーローストチキン。しっかりと焼かれたチキンにソースがかかっている。微かだが甘い香りがする。
ナイフとフォークで一口大に切り、口へと運ぶ。甘さの中にもマスタードの刺激が鼻をつく。調度よい甘味と辛味。
「お肉、柔らかいね」
チキンを一口食べた彼女が言った。
よかった。口に合ったみたいだ。
食事に舌鼓を打ちながら、ゆっくりとディナーをいただく。辺りはすっかりと暗くなり、煌びやかな夜景を見下ろす。
「ちょっと、いい?」
メインを食べ終わる頃、彼女が話を始めた。
私は水を一口飲んで、彼女の言葉を待った。
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