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わたしを離れに連れ帰り、床をのべて、中年男の妻は下がっていった。
身体の疼きはおさまらない。
胸元をはだけさせ、寝間着の帯も結ばぬまま、わたしは寝床に横たわる。
脚の間に布団を挟んで、ぬるぬるのほとをこすりつけた。そして、尖り切った胸の先端を寝具へと擦れさせる。
心地好さがこみ上げて、頭を白く焼いた。
この離れですることもなく、無聊をかこつなか。
わたしはしばしば、「ほと弄り」にふけっていたから、珠を覆う皮は剥け、そこはいつも固く膨らんでいた。
だから、わたしはすぐさま気をやりそうになる。
「あ、いい、いい、だんなさま……いきます、いきます、きをやりますぅ……」
「そう言うように」と教わっていた睦言を、わたしは喉から絞り出す。
そして、すぐさま「それ」がやってきた。
「あっ、きもちぃい、きも、ちいっ……」
ビクンビクンと身体をうねらせながら、声を上げる。
けれど、まだまだ熱はおさまらない。
わたしは股を開くと、指をほとへと押し入れる。
一度気をやったあとに、中に挿れて擦り上げるのは堪らなく心地よかった。
ぐちょぐちょと、ぬかるむ音がまた、気持ちをかきたてる。
でも。
これが指ではなくて、雄々しいマラだったら、どれほどの心地よさだろうかと。
じつのところ、村を発つ前から、その思いは止められなくなっていた。
早く、早くここに、熱くてかたい「男のもの」を入れてみたいと。
そして、たっぷりと子種を注がれたなら、それはどれほどの心地よさだろうかと。
太腿を撫でまわす大きな掌の熱と、胸をまさぐる長い手指を思い出す。
ああ、マラでなくても。
あの指で、ほとのなかをかき回してもらえたら。
ほしくてたまらない。
「はやく……っ」
はやく、およめさまに、してくださいませ。
「ぃっ…いぐっ……い、ぐ、あ、あ゛っ…」
身もよもなく喘ぎながら、わたしはいくどもいくども気をやって、いつしかやっと眠りについた。
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