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「はじめまして、渚」
通学途中、電車に揺られながらスマホを見ていると、急に声を掛けられ顔を上げた。
目の前に立つ女の人が、私の顔を間近に覗き込んでいた。
瞳は空にとけるような澄んだ青色、薄紅色の唇はグロスを塗っているのかとても艶やかで、レモンイエローの綺麗な髪をお団子に結っていた。
「え……あっ、どうも」
どこからどうみても日本の人ではないが、外国人の知り合いなんて覚えがない。
一瞬、ALTの先生かなと思ったけど、教えてくれていたのは男性の先生だったので違う。
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