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来た!! 4人は小躍りして喜んだ。
「思ったより早かったな。やればできるじゃないか本部の連中」
犬一はドアを開けると、頭の上で大きく両手を振って見せた。
結羽の車を含めて車3台。しかも1台は目を引くパトカー。
なんでパトカーで来るんだよーと、皆が思っている。近づいてきたパトカーが窓を開けて、中から龍矢が顔を出した。
「エッ、龍矢さんって警官? 」
結羽たちの鳩が豆鉄砲を食らったような顔を見て、その疑問を察した龍矢が答えを投げた。
【裏県警本部長の代理で来たんだ、親父もいろいろ多忙なんで】
【それより、大所帯になってしまったなぁ。これだと目立ちすぎるから、すぐにでも踏み来みましょうよ、今なら美猫さんは別室にいるから盾にされて逃げられることもありませんし】
結羽が訴えると、龍矢が【待って! 】と止めた。
【まず、逃げ道を塞ぐために踏み込んだらすぐに奴らの車をパンクさせる。次に立て籠もらせないように、インターフォンでおびき出し玄関で一人を取り押さえた後、警察犬を放つという順番で行こう】
【了解】皆が一斉に返事した。
【結羽さんは、美猫に今から踏み込むと伝えてくれ】
【わかりました】結羽が嬉しそうに返事をした。
【よ~し、では虎太郎さんと翔さんは伏子さんからピックを受け取ってパンク係をお願いします。僕がおびき出すので犬一さんは取り押さえを手伝ってください。その隙に伏子さんは犬を連れて家の中に入ってください。役目を終えた人は、後に続いてください】
それぞれが準備を終えるのを確認すると龍矢が号令をかけた。
【Here we go! 】
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