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「……勘違い、してたら言ってね」
「うん」
「美月は、私のことを、親友ではなくて恋愛対象として、好きって言った?」
「うん」
「嘘でしょう?」
「これでも?」
後頭部に美月の手が回ったと思ったら唇に少しカサついた感触があった。
目を伏せることもできず、すごく間近に美月の伏せた長いまつげが見える。
唇の感触がなくなっても、目を見開いたままでいた。
じっと私を見つめる瞳がある。
「キスしたいしそれ以上のこともしたい。そんな風に陽子が欲しい。そう考えてる私です」
「………」
「伝わってる?」
無言で何度も頷く。
頬が熱い。
耳も熱い。
顔全部、熱い。
「私も……美月が好き。美月と同じ好き」
「うん。知ってた」
にかっと笑って、しれっと言う美月に言葉を失う。
じゃあ、いつから知ってたのか話してもらうとしましょうか、美月さん。
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