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※※※
唇をついばむように吸われ、いやらしい水音が部屋に響く。
わざと音を鳴らしてるんじゃないかと思い、閉じていた目を開けると、朝日もこちらを見ていたようで目がばちっと合った。
驚いた反射で顔が仰け反り唇が離れると、酸素を求めてはあ、と息を吸った。すると呼吸をする隙を与えないかの様に、またすぐに唇を合わせてくるのだ。
「っんむ、っ」
「ん、は」
呼吸が苦しくなってきた。すると涙目になっている俺を見てか、合わせた唇を開かれるとそのまま口内に息が送られてくるのだ。
堪らず送られてきた息を吸い、再び朝日の唇を追いかけた時だった。
「っんッ」
ズボン越しの尻に手を這わせてきたと思えば、そのまま指の腹で割れ目をなぞられるのだ。
割れ目に沈められた指で、閉じた場所をズボンごとぐりぐりと擦られると、腹の奥がきゅうと疼いた。
「っぁ、んん・・ッ」
「っん、」
未だに後頭部に手を回されていて、唇が離れることはなかった。
朝日も興奮しているのだろうか、その証拠に、先程から俺の性器と熱持った朝日の性器が当たっているのだ。
下腹部が密着するたびに擦れるのがもどかしく、気付けば俺の腰が勝手に揺れていた。衣類越しにずりずりと上下に擦れたことに驚いたのか、朝日は口付けていた唇をぱっと離した。
散々吸われていた唇は少しジンジンしたが、それよりも下腹部が痺れて仕方がなかった。
「っさくら、何やって、」
「ぁッ、しらな・・・ッ、あ・・・ぁ・・・ッ」
力が入らなくなった体を朝日に預けると、手を背に回され、ぎゅうっと抱き締められるのだ。
より密着した性器は、性器の先に集まった熱を発散させようと更に動きが激しくなってしまう。
「ッぁ、さ・・・ひ・・・ッ、おれ、も・・ぅ・・、」
「っ、いいよ、咲良。イってるとこ見せて」
「・・ッひ・・ぅ、ッッ」
朝日が囁くと同時だった。
ずりずりと衣類が擦れる音が激しくなったと思えば目の前が真っ白になり、下腹部の熱が弾けた。
朝日の胸の上で、肩で息をする俺とは裏腹に、朝日はまだ余裕そうだった。
朝日が「はー・・・」と、深く息を吐いた時だった。
肩を捕まれたと思えばぐるんっと景色が反転し、朝日の上に跨っていたはずの俺はいつの間にか組み敷かれていたのだ。
「っ、あさ・・ひ・・?」
「咲良。まさか自分だけイって終わりだとは思ってないよな?」
「っ、・・・」
そういえばそうだ。夢中になっていて抜けていたが、朝日はまだイってない。そしてこの体勢だ。
ーーまさか。
「あさひ・・っ、おれ、イったばっかだから・・ッ、」
「俺はまだ。もう少しでイけるから悪いけど少し我慢しろ」
そう言い終わると同時に、染みになったズボンとパンツをズルっと下ろされてしまう。
「っんぁ・・ッッ」
出したばかりで下を向きかけていた俺の性器をいきなり扱いたと思えば、達したばかりの性器はあっという間に再び熱を持ち始めるのだ。
先走りが朝日の手に垂れると、くちゅくちゅと手に馴染ませた朝日は、そのまま股の奥に指を這わせた。
「ひ・・ぅ、・・・ッ」
「もう少し解さないと俺の入らないからな」
そのまま先走りを塗り込まれると、ゆっくりと俺の中に指が入ってくるのが分かった。
こうして朝日に触れられるのは約1ヶ月ぶりだ。キスはほぼ毎日していたが、それだけでは満足出来なかった俺は風呂場やトイレで自分を慰めるしかなかった。
「・・あれ、久しぶりな割には柔らかいな。・・・もしかして、浮気か?」
「っ、する訳ないだろ、そんなこと。・・・お前がなかなかシてくれないから、たまに自分でやってるんだよ」
「言わせるなよ」
とぼそっと呟くと、朝日は苦笑いしながら
「ごめんな、意地悪言った」
と、わしゃわしゃと頭を撫でるのだ。
指2本が中で別々の動きをする。
中の感触を確かめる様にぬちぬちと指が生き物の様に動くのだ。
「あ・・・さ、・・ッひ、もう、欲し・・ッ」
「ん、こんなに解れてるならもう大丈夫そうだな」
指を引き抜いた朝日は、するするっと自らの性器にゴムを付けると、慣らされて口を開けたままになっている割れ目にぴとっと這わせるのだ。
久しぶりに朝日のものを受け入れることができると考えるだけで、ぱっくりと口を開けた場所がぶるっと震えた。
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