£店休日£

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店主 おじいさん 「ふぉふぉふぉ…物好きなお嬢さんじゃ… この絵は売れなさすぎてな 店に置いとくのも嫌になってきたところじゃから 引き取ってくれるなら、お代はいらんよ。」 ! ワタシ 夏ノ樹 桃美 (なつのきももみ) 「ということは…!」 おじいさんは頷く。 店主 おじいさん 「うむ、タダでやろう。」 ワタシは嬉しくて満面の笑みを おじいさんに向けていた! ワタシ 夏ノ樹 桃美 (なつのきももみ) 「あ、ありがとうございます! あ…じゃあ、この海の風景画もください!」 おじいさんはそろばんを取り出す。 店主 おじいさん 「うむうむ…その黒天使の絵画はタダじゃが そっちの海の風景画は…」 ソロバンの珠を弾く、おじいさん。 ワタシ 夏ノ樹 桃美 (なつのきももみ) 「や…やっぱり、うん十万します…?」 おじいさんは、穏やかに笑ってる。 店主 おじいさん 「いやいや、そんなにしないよ… うむ…ざっと…5~6万ぐらいかの。」 うう…、まあまあ高いわね… ワタシは苦笑する。 ワタシ 夏ノ樹 桃美 (なつのきももみ) 「分かりました、背に腹はかえられませんし… もともと絵を買うために来たので その値段なら、なんとか足りそうです。」 おじいさんは嬉しそうに頷いてから 壁にかけてあった黒天使の絵画を外して レジ台の上で大きな風呂敷に包んでくれたあと 海の風景画も別の風呂敷に包んでくれた。
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