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1話 転生しまして。
異世界転生。
それはみんなの憧れる1つの的ではないでしょうか?
みんな、幻想を抱いていると思います。
私も同じで、魔法や精霊、そして冒険。
そんな現実には有り得ないような、でも惹かれて止まない夢を持っていました。
でも……。
ある日突然、それが自分にいきなり降り掛かってくるとしたらどうでしょう?貴方はどうしますか?
これは、私の。いや、僕の。僕だけの物語。
とある世界に転生した凡人の僕の、そんなお話。
そう、ことの始まりは。
それは、それは。暖かく心地よく晴れた、とても綺麗な虹のでた春の日の出来事。
「ん〜〜!疲れた〜!!」
私はそう言って、仕事終わりの帰路についていた。
「さっ!早く帰って、私の癒しのゲームをしなくちゃ!!」
私は帰った後の楽しみに胸を馳せながら、鼻歌を歌いながら帰っていた。
でも、それがいけなかったのかも知れない。まさか、トラックに引かれるなんてーー。
信号がタイミング良く、赤から青に変わったのを見た私は、(ラッキー!)と思いながら、車が来ていないか確認すること無く道路に出てしまった。私は完全に浮かれ歩いていた為、すぐそばまで迫ってきているトラックに気付かなかった。
「危ない!!!」
そう、突然声が聞こえて私はやっとトラックに気が付いたのだ。だけど、もう遅い。もう、その時にはトラックはすぐ目の前で。トラックからは、クラックションの音が聞こえるが、もう避けようにも避けられない状況だった。私はそのままトラックに引かれ、意識を手放した。ただ、意識を手放す前に。知っている顔が私の横で一緒に倒れているのを見たような、そんな気がしたーー。
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