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ドッキリその3・堂島三太郎
「実は今回の企画、初のドッキリ×3仕様なんですよ」
「と、トリプル!?」
浅野は目を見開いて立ち上がった。
「ええ。真のターゲットは堂島さんです。二人には、堂島さんを仕掛けるため騙されたふりをしてもらうことになりますが、お二人なら大丈夫でしょ?」
「ま、まあ……」
浅野はゆっくりと座り直した。
今回の目玉企画『ドッキリ×3』は、トリオならではの仕掛けになっていて、浅野→高橋→堂島の順に事が進んでいくことになる。
浅野の時は、高橋と堂島が。高橋の時は堂島と浅野が。そして、最終ターゲット堂島の時は、浅野と高橋が仕掛人となる。浅野と高橋は、他の二人に騙されたふりをしなければならないし、自分が仕掛ける側の時は、堂島に気取られないようにしなくてはいけない。
「この企画を通すのに、ずいぶんかかりましたからね。こちらとしても、ぜひ成功させたいんですよ」
「まあ……」
「でしょうね」
二人は、熱く語るディレクターを横目にお互いの顔を見合った。
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