ヤクザと花屋

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鉢を置くと美祐は急いで電話に出た。 「ありがとうございます!フラワーショップTWINKLEです」 『もしもし!今すぐ花束とか頼めますか?!』 相手は若い男性でかなり焦った声で花束の注文をしてきた。 「は、花束ですか?!」 急な花束の依頼に、内心で若干のパニックになり心臓がキュッとなる。 まだ花束作りに自信のない美祐は、思わず花の保管されているケースを確認した。 花の種類、量ともに問題ないが、相手の求める花束の予想がつかなくて焦りが出てしまう。 『お客さんの誕生日で急ぎなんだけど!!』 電話の向こうでは後でコールが聴こえるので、どうやら男性客はホストクラブの関係者らしい。 ―お客さんの為に花束のプレゼントって、優しい人だなぁ。 素敵な花束にしたいけど、私に出来るかな。
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