「ひみつの消しゴム」

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 数年の年を経てそれを見つけた時、私は二つの選択肢の狭間にいた。一つはきっともうしーちゃんの記憶の片隅にもいないその消しゴムを誰にも知られず捨ててしまうこと。もう一つは私自身がこの罪悪感から開放される為にしーちゃんにあの日の真実を話すことだ。  結局あれからしーちゃんがあの子と結ばれる事はなかった。と言うのも、彼の家族は転勤族だったようで数年後彼は転校してしまったからだ。しーちゃん自身彼に度々話しかけていた為その事を知っていたかもしれないが、彼が引っ越した後しーちゃんはとても寂しがっていた。私を含めた周りが何とか励まして、しーちゃんは元気を取り戻した。
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