「ひみつの消しゴム」

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 「...ちゃん?あーちゃん!」  突然聞こえた私の名前を呼ぶ声に、私はハッとした。目の前には私の顔を覗き込むしーちゃんがいた。いつの間にか授業が終わっていた。  「大丈夫?ぼーっとして。」  しーちゃんは心配そうに言った。  「大丈夫。ごめん。」  私は何とか笑ってそう答えると、しーちゃんは空いた前の席に腰を下ろしながら、ふーんと言った。  「無理してるなら休みなよ?」  「うん。ありがとう。」  面倒見のいいお母さんのようなしーちゃんの性格は昔から変わらない。だからきっとみんなしーちゃんのことが大好きなんだろう。私もその一人だけれど。
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