プロローグ

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プロローグ

 ずっと親友でいようね。  そう彼女と約束してから十年が経った。  私たちはその言葉の通り、小学校を卒業して中学に入り高校受験を目の前にした今でも親しい関係にある。私は彼女が大好きだ。彼女も同じ気持ちだろうと思う。  そして私は彼女の事をとても信頼している。多分、彼女も私の事を。こんな仲に隠し事なんて似合わない。何でも話せて、何でも言い合える関係。  だからきっと、秘密事を持っているのは私だけだろう。
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