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電話の声は全然聞こえないけど……どうやら相手は聖夜さんみたいだ。燕さんは電話を切って、ボクの方を見た。
「……ホープ君、聖夜さんね、今、天ヶ原の海にいるんだって。ホープ君も一緒に行ってお花を渡さない?」
「え……い、いいんですか?聖夜さん、燕さんに用事があるんじゃ……」
「え?でも……ホープ君だって、お花渡したいよね?」
「そ、それはそうですけど……」
……どうしよう。ボクが察したことが正しければ、ボクは行かない方がいいんだろうけど……この場を切り抜ける上手い言葉が見つからない。
「待たせてちゃダメだから、一緒に行こう?」
燕さんに手を引かれて……ボクは仕方なく、一緒に海辺へと向かった……。
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