柊のバレンタイン

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 すると、ネットの記事に答えが載っていた。えーと、『あなたは特別な人』……?  ……え?  えー!?そんな意味があったの!?これじゃまるで本命チョコだよ……いや、チョコじゃないんだけど!! 「し、翔太くん……なんか、すごい意味が……」  頬を熱くしながら、私がオロオロと翔太くんを見ると、彼もまた顔を赤くして目を泳がせていた。 「だから調べるなって言ったんだ!」 「うぅ……で、でも!気になっちゃったんだもん!ていうか……翔太くん、なんでそんなこと気になって……」 「き、聞くな!それを言うなら、なんでお前はそんなに照れてるんだよ!?」 「だって恥ずかしいんだもん!」 「本命じゃないなら、知らなかったで流せばいいだろ!?」 「あ……」  そ、それもそうだよね……。私、なんでこんなに焦ってるんだろう。まるで、好きな人がバレた女の子みたい……。  ……まさか。まさかね。 「……ごめんね。ちょっと取り乱しちゃった」 「いや……俺も、悪かったな」  翔太くんは、ふぅ……と息を吐いて、まだ赤い顔で微笑んだ。 「……大事に食べる。ありがとな」 「っ……」  切れ長の目が、優しげに細くなって、本当に綺麗で……私は思わず息を飲む。やっぱり、翔太くんは美人さんだ。そんな綺麗な顔が、自分に向けられてる……それだけで、なんだか胸がドキドキする。
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