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その時バイトをしていた俺は(相原)、
くしゃみをした。
「店長〜!風引いたみたいです。早退していいですか?」
「バカ野郎!交代が来るまで、鼻にティッシュでも詰めとけ!」
「はぁ〜ぃ!」
その時、俺に火星テラフォーミングプロジェクトの、白羽の矢が立つとは思ってもいなかった。大抵の人間なら思わないだろう。
それから俺は荻田博士と大滝さんに、バイト終わりに焼肉屋で、散々奢ってもらって。
口説かれ、説得され時給二千円、24時間勤務のアルバイトと言う名目で(国の仕事なので、労基は何とか誤魔化せた様だ、ホントかよ〜)。火星向けのロケットに乗せられた。
ページの都合上、そのやり取りは割愛したがまあ時給二千円で寝てても支払われるのだから。1日4万8000円なら良いかと思った。宇宙飛行士は、一体いくら貰っているのだろうか?
だが期間が半年と言うのが、大学は休学して1年浪人になるが。もし就職できなかったら、うちで雇ってやると荻田博士が確約してくれたので。まあ、良いかと私物を山程持ち込みロケットに乗った。
俺は大した訓練も受けずに、火星行のロケットに乗った。
何より心配なのは食い物だった。某テレビのアナウンサーが、月に落ちたときは。
宇宙好きの明々製粉の社長からの援助で、大量のカップ麺が搭載されたと聞く。
嫌いではないが、半年間3食カップ麺は止めて頂きたい。
せめて、白いご飯を一日一回は食べたい。
パンもパスタも‥‥‥。
ウ~ン、今から不安だった。すると、説明によると炊飯器とお米は搭載されているらしい(無洗米ね)。
鍋もあるので味噌汁も作れるとの事だが。
野菜やその他の具材は、ドライ化されているので味は、今一との事だった。
はぁ〜。
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