納豆を撃て!

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 コンビニは色んな人と出会うよね。 まあ、そんな事もあるよね。  俺は大学生、今コンビニでアルバイト中だ。俺の住む町は田舎だが、田舎には田舎の面白い事がある。  その1つが道向にある研究所だ、名前は、『発酵菌研究所』。  本当は細菌研究所にしたかったらしいのだが、町の人が怖がるといけないので、この名前に成ったらしい。  実際、研究しているのは酵母菌や豚饅の発酵菌、味噌、醤油、お酒などの発酵菌。  所謂、食用の細菌類だ。彼らは民間の研究機関だから、結構ぶっちゃけた人達だ。  国立だと、偉そうな人達がいるのかも知れないが。彼らは昼飯時になると必ず、買い物に来てくれる良い人達だ。  つまり、常連のお客さんと言う事さ。 「相原くん、今日も元気だね。就活、上手く行ってる?」  今日も、お客として来た研究員さんの一人が言った。田舎だから、そんな話もしているのだ。  もし、何も無かったらお願いします、と冗談で言ったが。何せ研究所、その分野の専門知識が無ければ採用は難しいと、言われていたのだ。 「無理っすねぇ〜。県外に出ようかとも思いますよ」 「そう、頑張ってね〜」  あの人は、いつもざる蕎麦だ。いや昨日は冷やし中華だ。その前はとろろ蕎麦、その前は‥‥‥。  何で、つまらん事を一々記憶している? たまには、ご飯物食べろ。毎日麺類だ! 飽きないのだろうか?  俺は余計な心配をした。
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