22 私が育てますので、ご遠慮ください

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 私が妻でもなんでもない相手だという、その事実さえ、ルドヴィク様は忘れてしまったのだろうか。  ――もしかして、私が復縁を望んでいると思われた?  ここで、しっかり言っておこう。 「復縁はお断りです」  ルドヴィク様は酸欠した魚のように、口をパクパクさせていた。  そんなルドヴィク様を無視して、ジュストは容赦なく扉を閉めた。 「どうやら、セレーネ様を王妃にし、国王の地位に居座ろうと考えていたようですね」 「これで、私の気持ちが通じたでしょう」 「どうでしょうか。恥を知らないようですから、まだ続くのでは?」  そんなわけないわ、と笑ったけれど、ジュストの意見が正しかった。  ルドヴィク様のほうが、ある意味、デルフィーナよりも厄介な相手となったのである。
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