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「....でも、すこし面倒なことになったかも」
「え?」
真剣な表情でスマホをを操作しながら、神村くんが呟く。
「あいつら、紫党(しとう)の下っぱ。クスリに恐喝万引き、
─── 汚事常習犯だね」
現実味のない言葉のオンパレード。
うわあ、そんな人たちにからまれたんだ私....。
つくづく運が悪いなあ。
「クズだな」
「メンバーの数が多いからねぇ。なかなかアタマを特定できないのが厄介」
御影くんと水月くんの言葉に、他のみんなもうんうんと頷く。
さすが碧幹部.....、ウラ事情にお詳しいことだ。
あ、でも....。
「たしかに怖い人たちですけど、なにが面倒くさいことになるんですか....?」
首を傾げて見つめると、御影くんは、重たそうに口を開いた。
──── おまえが狙われるかもしれない、と
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