3⃣ 集いの倉庫

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「....でも、すこし面倒なことになったかも」 「え?」 真剣な表情でスマホをを操作しながら、神村くんが呟く。 「あいつら、紫党(しとう)の下っぱ。クスリに恐喝万引き、  ─── 汚事常習犯だね」 現実味のない言葉のオンパレード。 うわあ、そんな人たちにからまれたんだ私....。 つくづく運が悪いなあ。 「クズだな」 「メンバーの数が多いからねぇ。なかなかアタマを特定できないのが厄介」 御影くんと水月くんの言葉に、他のみんなもうんうんと頷く。 さすが碧幹部.....、ウラ事情にお詳しいことだ。 あ、でも....。 「たしかに怖い人たちですけど、なにが面倒くさいことになるんですか....?」 首を傾げて見つめると、御影くんは、重たそうに口を開いた。 ──── おまえが狙われるかもしれない、と
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