3⃣ 集いの倉庫

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「....大丈夫?」 御影くんは、私の目線に合わせるようにしゃがみこんでくれる。 「う、うん....。ありがとう、御影くん」 そんな御影くんに、これ以上心配をかけたくなくて、口の端をあげて笑顔をつくる。 「....手、震えてる」 御影くんは私の瞳をじっと見つめながら、ガタガタ震える私の両手をやさしく包みこんだ。 その手は、驚くくらいに温かい。 ....やさしいひとの手が冷たいって、うそだと思う。 「な、んで....?」 ─── ちがう、べつにあの男の人たちが怖かったわけじゃない じゃあ、私はなにに対して、" 恐怖 " を感じているの....? 「っあの、私、は....っ」 「....ん、分かってる。なんにも言わなくていい」 眉の間に寄せていた皺をきゅっと解いて、やさしく下がる目尻。 ....こんなにやさしい顔、するんだ。 御影くんは震える肩に手をおいて、頭をぽんぽんと撫でてくれる。 「....ありが、とう」 たしかな温もりを纏ったその仕草に、心がほどけていった。 御影くんは、とてもあたたかいひと。 たまに意地悪で、失礼なときもあるけど.... 私は御影くんのやさしさに二度も助けられた。 「やさしいね、御影くんは」 御影くんを見上げながら、小さく微笑む。 「....普通、だろ」 少し頬を染めながら、ふい、と顔を背ける御影くん。 ....意外と照れ屋さん? 「御影くんの " 普通 " に、私は助けられたよ」 にこりと微笑むと、御影くんはびっくりしたように、目を大きく見開いて。 ふわりと、嬉しそうな表情をつくる。 なんでそんなカオ......?
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