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「ほんと、おまえ変わってる」
御影くんの伸ばした手が、私の頭に触れそうになった瞬間。
「あのー....お取り込み中ごめん。おれたちもいるんだけど?」
後方から飛んでくる、呆れを含んだ声。
あわてて御影くんから距離をとる....と。
「おまえら....」
声の方向に身体を向けると、にやりと楽しそうに笑う宇山くん含め、碧幹部みなさん、全員集合。
「.... な、なんでここに?」
「んー、おれらもコンビニに用があって来たんだけどね。桜花ちゃんが絡まれてるの見てウチの唯斗くんが.....ね?一直線に走ってちゃってさあ」
「....っ、」
──── 一直線に、走ってきてくれた?
こんな状況なのに、すこしだけうれしい、なんて思ってしまった。
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