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「僕、職業柄こういうのに縁がありまして。おそらく薬……それも、声を大きくして言うのもあれなんですが……」
「勿体ぶるなよ」
『灰かぶり』にため息を吐かれて、僕は呟くように言った。
「媚薬、の類かと……」
僕以外特に顔色を変えておらずややショックを受けたが、気を取り直して話を進めることにした。
「効果のほどはせいぜい1、2時間がいいところでしょう。だから主催者は──」
「焦ってる」
言葉を次いだのは『オーロラ』だった。
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