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「じゃあ整理するか」と、そこらにあった埃をかぶった紙とペンを拾い上げて『灰かぶり』が書き出し始める。
オーロラ 糸車×
灰かぶり 硝子の靴○
マイア ツバメ○
白雪 毒林檎×
「なんですか、この後ろの×と○」
「死ぬか死なないか的なやつ」
「一応全員生き残る話だったと思いますけど?」
僕と『灰かぶり』のやり取りに、まあまあと『マイア』が割って入る。
「違いがわかりやすいにこしたことはないヨ」
勝った、とばかりにドヤ顔されたのが気に食わなかったがあまり引きずっていても話が進まない。
『オーロラ』に話を振る。
「これで間違いなさそうですか?」
「はい。いいと思います」
ならば──……と、なんとなく立ち位置を二手に分かれて主催者へ向かって僕等は話しかけた。
「どうやら答えが決まったようですね」
「はい」
意外にも矢面に立ったのは『オーロラ』だった。
「組み分けは、『オーロラ』と『白雪』/『灰かぶり』と『マイア』──……これが、答えです」
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