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浦島太郎もビックリ⁉️(4)
4
「貴方様がその襲われている女性を助けるのですが、その襲っている生き物が、
人間みたいだけど、人間ではないのです。」
「人間で無いだと?だったら、何だ!」
「それがですね。人間に似た宇宙人なのです。
時は、徳川幕府がなくなり、明治の頃です。
貴方のお父様は、徳川側で薩長と戦い、戦死を遂げられました。
でも、その戦い様は勇敢で人々の口にされるほど立派な人でした。」
「そうか、父は立派であったか。で、私はどうした?」
「そうです。貴方の事を言わないといけませんでした。
その宇宙人に襲われた女性を貴方様は助けたのです。
貴方は、釣りに行っていたみたいで、釣竿を持っていました。
貴方はその宇宙人に向かって、竿を目掛けて振り抜いたのです。
すると、針が宇宙人の目に刺さり、宇宙人は泣きながら去っていきました。」
「何と!私は宇宙人を釣り上げたのだな!」
「そうです。貴方様は勇敢にも宇宙人と戦い宇宙人に勝ったのです。
その女は喜びました。でもこの後の話は、私の口からは申せません。
私のおでこに、貴方様のおでこをくっつければ、私にある貴方様の記憶が伝達されるはずです。
さあ、おでこをくっつけましょう。」
と、言いながら男は私の頭を掴み、おでこどうしくっつけあった。
通り行く人達は、今 噂の「おっさんずラブ」の様に思ったのか、
笑いはするものの、咎める人はいなかった。
おでこを合わせた途端、私の記憶が鮮明に戻るのが見えたー
……これは・・・・・!………
おでこを合わせた男は、正気に戻ったのか、先程の横柄な言い方に変わった。
「何で、俺がこんな所にいるんだ!
お前、何で、デコをくっつけているんだ!
キモいぞ、あって行け!」
と、言ってきた。
私は、この様な下人を相手にするほど、落ちぶれてはいない
静かに、男から去って行った。
伝達された不可思議な記憶を持って。
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