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「・・・えーっと、ちょっと理解が追いつかない」
「どうして?たった11文字じゃない?」
「文字数の問題?!」
「こ、の、こ、た、ち、を、あ、ず、か、っ、て。ほら、11文字!」
そう、叔母さんが私に頼んだこととは7人を預かる、ことだった。
「なんで私?」
「適任じゃない。フリーターのくせに広い家で、彼氏いなくて、毎日暇。ぴったりよ!」
「はっきり言うな!」
手を叩いて喜ぶ叔母さんに頭を抱える。
「そもそもこの子たち、一体どこの子なの?」
「んーっと・・・」
「なに?」
「いろいろ複雑だからまた後でね!」
「・・・・・・・・・はぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!」
えへ!じゃねえだろが!!
「お帰りください今すぐ荷物をまとめて子どもたちを連れてお帰りください」
「いーやーだー」
「ヌナ?ってよんでもいいの?」
「え、あ、うん。・・・君は?」
「ハン・イムファン、10歳。・・・ねぇおばさん。どうしてぼくたちをここに連れてきたの?」
「おばさんいうな。私はこれから外国に行かなきゃなのね?」
「うん」
「うん」
真剣な顔をしてうなずく。
「・・・だから、君たちを預かってもらわなきゃでしょ?この人ね、フリーターのくせに広い家で、彼氏いなくて、毎日暇だから、ぴったりだと思って!」
「ふーん・・・」
「私は人間です、傷つきましたぁ・・・」
「ごめん、だから君たちは今日からここで暮らしてもらうよ!」
「ちょっと待て、誰も預かるなんていっt・・・」
「荷物とか明日届くよう手配してるから安心してね!」
「分かったー」
「・・・」
「自己紹介してもらったほうがいいわよね?」
なんなのこの人・・・もう知らないわ。
「勝手にして・・・」
「おーいみんな集まってー!」
「はーい!」
「・・・」
「今いきます」
かわゆいかわゆいテリムくんの返事と無言の返事と丁寧な返事を筆頭に次々と声が上がった。
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