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慎司のスマホが鳴る。
慎司はスマホを手にすると通話ボタンをした。
『間崎君?』
『やっぱりな・・・』
慎司は濡れたバスタオルで髪の毛を掻きながら、「警部さん?品川の爆発についてですか?」と質問した。
『そうだが。知っていたのか?』
警部は電話の向こうで驚いている様子だ。
「風呂に入っていたら、ニュースで流れましたからね」
慎司はバスタオルから手を離し、ストレスを感じると無性に右の眉毛が痒くなるので、右手の指、爪先でカリカリと掻いた。
『そうか。では、話が早い。また、爆発物から犯人の特徴を見極めてくれないか?』
慎司は即答で答えた。
「良いですよ。けど、早く犯人を捕まえてください。ここまで協力をしているんだから」
慎司は厳しい口調で言った後に、「痕跡が消える前に探したいので・・・、2時間後に行きます」と相手に伝えた。
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