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「この、コロニーシップは、全長550m。幅350mの船体に、高さ200mとある、まさに海に浮かぶ高層マンションであります。内部にはご覧のように住居施設、商業施設、農作業施設と幾つかにフロアが分断されており、中でも、農作業施設は『ブラントエリア』と呼び、コロニーシップに住む住人全てを賄えるだけの食料の確保を目指しております。また、船の動力は太陽光発電による光発電。船の左右に備え付けた風力発電システムによって化石燃料に頼らずに生活、船の航行が可能となっております」
壇上に立つ紳士の説明はそれからもしばらく続いた。
「これは、コロニーシップの補助船とも呼べる船。プラントシップです。こちらは主に農業、工業を主にした船で、コロニーシップでの食料危機を想定、またはコロニーシップの船体や船内で壊れたものがあった場合。コロニーシップに住む住人の衣服や什器備品を生産する船です」
今度は、そのプラントシップの内部が公開された。
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